言友会とは?
私たち言友会は、吃音(どもること)がある人たちのセルフヘルプグループとして、1966年に設立されました。
2013年5月現在、全国各地に34の加盟団体と約1,000人の会員を擁しているわが国最大の当事者団体です。
各地言友会ごとに方向性は様々ですが、いずれも「吃音と向き合いながら豊かに生きる」ことを目標に掲げています。
特定非営利活動法人 全国言友会連絡協議会
NPO法人全国言友会連絡協議会(略称:全言連)は、吃音(どもること)がある人のセルフヘルプグループ「言友会」の中央連絡機関として、1968年に東京で設立されました。
各地言友会はそれぞれ独立して運営されていますが、全言連は①言友会を代表し、官公庁やマスコミ、その他団体に対する窓口機能を果たしているほか、②全国、あるいは広域で取り組むべき事業の実施、③認知度向上や公的支援の獲得など吃音がある人のための社会的支援の推進、④言友会の新規設立など地域活動の推進などの役割を果たしています。
各地の言友会が協力して全言連を作り、年1回の吃音ワークショップ(全国大会)を開いたり、隔月で機関誌全言連ニュースを発行しています。現在、全言連は北海道から九州まで約34の言友会で構成されています。
どもりは治りにくいという現実があります。私たち吃音者は、その現実を受け入れた上で、どもりとどうつきあっていくかを考える必要があります。一人で悩むのでなく、皆で力を合わせて吃音問題に取り組んでいこうと活動しています。
言友会発足当時は、自分たちで吃音を治すことを目的として活動をしていましたが、治りにくいという現実の中、全言連では、昭和51年、『吃音者宣言』を採択しました。それは、これまでの「どもりは必ず治すべきもの」という考え方を転換し「どもりと上手につきあう」という方向を打ち出したものでした。
現在、各地の言友会が、それぞれ主体性を持ちながら、例会や会報の発行などを通じて、吃音に関わる様々な情報交換を行い、吃音問題の克服と解決へ向けて活動しています。